シャナナの1969年にリリースされたファーストアルバムに入っているロックンロール・イズ・ヒアトゥースティは軽快なギターのリフから始まり、更にキーが転調していきながら盛り上がっていく、ご機嫌なロックンロールに仕上がっている。
Sha Na Na - Rock and Roll Is Here To Stay (1969)
シャナナは1960年代後半にコロンビア大学で学生達が集まって結成されたと言われるロックンロールバンドでアメリカの野外コンサートの伝説となったウッドストック(Woodstock Music and Art Festival)にも出演している。
シャ・ナ・ナ (Sha Na Na) の演奏する音楽は一般的にオールディーズやオールドロックンロールと言われる曲をカバーする。
アメリカでは子供向けテレビ番組の中でオールディーズナンバーを演奏し面白おかしく歌ったり踊ったりしていた事から子供向けのお笑いコミックバンドというイメージがあったが実際はオールドロックンロールの正統派として世界中のロックンロールに影響したと言えるだろう。
Sha Na Na - Don't You Just Know It
日本のロックバンドの中にもキャロルの矢沢永吉が書いた「成り上がり」と「暴力青春」を読んでみるとバンド結成の初期の頃には音楽の方向性ではビートルズのジョンレノンやポールマッカートニーを意識した話が出てくるが、リブヤングのテレビ出演が決まってから慌てて買ってきたポマードを髪に塗ってリーゼントにしたり、当時に結婚していた奥さんの結婚指輪を質屋に入れて革ジャンを買ったみたいな話が出てくる所なんか少なからずファッション的にでも影響を受けてるのではないかと思えてくる。
キャロル レアライブ映像 ライブ・イン・リブヤング
CAROL解散のコンサートビデオ(燃えつきるキャロル・ラストライブ)の中ではCOOLSの村山一海がオートバイに乗りながらコメントしているところでシャナナの話が出てくる所からキャロルもクールスもバンドとして多少なりともファッションや音楽でSHA NA NAから影響を受けていると思われる。
COOLS クールス
1975年シャナナが日本での初公演を行ったのを記念して当時日本で大ヒットしていたリーゼントにサングラスを掛けて作業服のつなぎを着て歌うダウンタウンブギウギバンド(ボーカル宇崎竜童)のスモーキングブギをシャナナが英語の歌詞で歌う英語バージョンのSmokin' Boogieが発売されたのだがそのEPレコードを聴いて感動したのを覚えている。
WhiskyAGoGo 1981 5 28 09
そしてシャナナの影響も受けているであろう人達の中から顔に真っ黒な靴墨を塗ってドゥワップを歌うシャネルズ(ラッツ&スター)が出てきた。
NYのライブはレコーディング中に急に決まったんで、2カ所は無理ってのが真相です。NYでライブやろうか?って話がポロっと出て、じゃあ聞いてみる、と動いたら、すぐ決まってVoiceにアドが出てしまい、Max'sはシャナナのマネージャーが決め、CBGBはNYにいる友達が決め、結果Max'sが優先されたんです。
— Kiichi Okubo (@kiichi_888) 2019年9月14日
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